卵子の質はミトコンドリアが決める

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ここ数年、妊娠のカギは「卵子の質が決め手」と言われるようになりました。

採卵した卵子のグレードが低かったり、受精させても分割がうまく進まなかったりして医師から「卵子の質があまりよくない」と告げられた方もいらっしゃるでしょう。

 

そもそも卵子の質ってなんでしょう?

年齢によって決まるものでしょうか?

それともDNAの問題なのでしょうか?

 

年齢に伴う卵子の老化はあります。

残念ながらそれは否めないことです。

年齢を重ねるごとに卵子は老化します。

妊娠する能力は20歳前半がピークで、20代後半から少しずつ衰えはじめ、30代後半で急速に低下すると言われています。

 

しかし、卵子が老化する年齢ではないのに「卵子の質が良くない」と言われることもよくあることです。

では卵子の質の決めるのは何でしょう?

 

その答えはミトコンドリアにあります。

今回は不妊治療の分野でもいま話題になっている卵子の質とミトコンドリアの深い関係についてお話しましょう。

 

ミトコンドリアとは

 

 

ミトコンドリアはすべての生き物の細胞の中にある小さな器官で、生命を維持するためのエネルギーを作っています。

一部を除いたほとんどの細胞にみられ、体内のエネルギーの90%以上を産生している生命の根源ともいえる小器官です。

ミトコンドリアは酸素を使って効率よくエネルギーを生み出してくれます。

 

 

卵子はミトコンドリア生命体

 

一つの細胞にあるミトコンドリアの数は臓器によって違いがあります。

例えばたくさんエネルギーが必要な脳や肝臓、腎臓、筋肉などには一つの細胞に数百から数千個のミトコンドリアが存在しています。

一つの小さな細胞に数千個、すごい数です。

ところが、さらにミトコンドリアの数が多いのが卵子です。

卵子は驚くことに10万個前後と大量のミトコンドリアが細胞質に存在しています。

卵子はまさにミトコンドリア生命体なのです。

 

卵子を育てるミトコンドリア

 

卵子にミトコンドリアの数が特別多いのには理由があります。

それは卵子を成熟させるためにはそれだけのエネルギーが必要だということです。

卵子が原子卵胞から成熟卵胞まで成長するのに100~120日かかると言われいます。

この数か月をかけて卵子はミトコンドリアのエネルギーを使って成熟していくのです。

 

ミトコンドリアの数が少なければ、卵子の成長に影響がでることになります。

ミトコンドリアが成長に必要なエネルギーを作り出してくれてこそ、質の良い卵子が育つのです。

ですから、卵子の質はミトコンドリアの数が決め手といっても言い過ぎではないのです。

 

受精後ミトコンドリアはさらに増殖して100万個以上にもなるともいわれています

卵子は受精後次々と分裂を繰り返していきますが、この分裂にはさらに大きなエネルギーが必要だということなのでしょう。

 

卵子の老化を防ぐためにも、質を良くするためにも、ミトコンドリアを増やすことが大切なんですね。

 

では、ミトコンドリアはどうやって増やせばいいのでしょう?

それは次回、ミトコンドリアと自律神経の関係も含め、増やし方の具体的な方法についてお伝えしたいと思います。

 

 

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