妊活で鍼灸治療の治療方針を決めていく中で大切なポイントとは?

妊活で鍼灸治療の治療方針を決めていく中で大切なポイントとは?

前回までは肝の特徴や関連する臓腑についてお話をしていきました。

妊娠を希望するなら肝を整えよう④

前回のブログはこちらからご確認下さい。

 

 

今回は実際に肝の状態を始め体質改善の鍼灸治療をしていく時にどのようなポイントを見ていくのかというお話しをしていきたいと思います。

 

 

川をイメージして下さい

 

肝のお話しをする前に綺麗な川と汚い川を想像してみて下さい。

 

 

山などの綺麗な川というのは

 

 

・流れが速い

・冷たい

・透き通っている

 

 

逆に汚い川というのは

 

 

・流れがゆっくり

・生温かい

・濁っている

 

そのようなイメージではないですか?

 

 

実は人の身体も同じでしっかり気血が巡っていると綺麗で臓腑も正常に働いてくれますが、巡りが悪くなると段々と濁っていき熱を帯びたりして近くの臓腑や筋などに影響を及ぼします。

 

 

このように滞ってしまうと「痰湿(たんしつ)」「瘀血(おけつ)」「気滞(きたい)」となり症状として出てきます。

これらの特徴については後日書いていきたいと思います。

 

 

上半身に症状があるかどうか?

肝の疏泄作用が失調すると全身に気血が巡らなくなります。肝の昇発作用により気血が上半身に溜まってしまうことで様々な症状が出てきますので、それらの所見があるかどうかを見ていきます。

主な症状としては

 

 

・頭痛

・肩こり

・耳鳴り(キーンと高い音)

・火照り

・赤ら顔

・目の充血

・口が乾く

・イライラ

・悪心

 

 

他にも色々ありますがこれらの症状があるかどうかというのを見ていきます。

 

 

それと同時に上半身に気血が多く溜まっているということは、下半身に気血が行っていない可能性があるので下半身の冷えも同時にみていきます。

 

 

 

また、身体の中で熱が生じるような原因があったりすると、昇発の作用を助長させてしまうこともあるので、肝の機能に加えて熱を発する原因があるのかどうかを調べていく必要があります。

 

 

なので、不妊症などの婦人科疾患でも全身の今出ている症状を合わせてみていくことが必要となってきます。

 

 

 

肝の疏泄作用が失調するだけでこれだけの症状が出てくる可能性があり、単発で出る場合もありますし複数出ることもあります。

 

 

これらの症状も全く別の物として考えるのではなくて、肝の疏泄作用という大きなくくりのなかで考えて行くと、疏泄がしっかり出来るだけでもしかしたら全部の症状が消える可能性もあります。

 

 

 

お腹の状態をみて行こう

お腹の硬さや皮膚の状態などで身体の状態を診ていきます。西洋医学的にも弱った内臓の周辺は筋肉が硬くなったりしていくので診断の1つとして見ていきますが、東洋医学的にも臓腑や気血の状態をお腹の反応を診て判断していきます。

 

 

 

気血が滞っていたりするとその周りは硬くなりますし、不足していると力がないのでその周りは他と比べてふにゃふにゃになっています。

このように正常なところと比べてどうなっているのか診ていきます。

 

 

 

特に婦人科疾患でお悩みの方はお腹と子宮は繋がっていますので、お腹の状態が悪いと子宮にも影響が及びます。

 

 

症状に合わせて鍼灸をしていく

鍼灸治療は基本的に主訴(1番の悩み)があり、それに関連する症状を聞き出し、お腹や舌、脈などの状態をみて体質を分析してそれに合ったツボに鍼灸をしていきます。

 

 

 

なので、不妊治療、妊活というと生理痛や生理周期だけに着目するのではなくて、頭痛や肩こりなど他に症状がある場合はそれらを考慮してツボを決めていかないといけません。

 

 

 

その中で流派によって同じ症状でもツボが変わってきたり、お腹を重要視する先生もいれば、脈を重要視する先生もおります。

 

 

 

婦人科疾患で肝が関係してくることが多いですが、その他の心、脾、肺、腎の五臓がどれだけ関与しているのか見極めることが大切なんですね。

 

 

 

また、肝の疏泄作用が失調して「生理不順・肩こり・頭痛」の症状があった場合、疏泄を整えることで症状は緩和されていきますが、その中で肩こり・頭痛は良くなってきたけど生理不順だけ中々良くならないという事もありますが全体でみていくと徐々に疏泄作用が整ってきたことが考えられるので、これから生理不順が良くなっていく可能性は高まっていきます。

 

 

 

このように、その他の所見の改善具合から治療経過を見ていき治療方法が合っているのか見ていくこともあります。

 

 

 

妊活をしていく中で鍼灸治療をしていきたいという方は、生理痛や生理周期、基礎体温は大切ですが、その他にどのような症状を抱えているのか見返してみて、気になる症状は担当の鍼灸師に伝えるようにしましょう。

 

 

 

その1つ1つの情報がより明確に治療方針を固める材料となります。

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